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2003年11月30日

三四郎

夏目 漱石 「三四郎」 角川文庫(2003/11/27)
九州から上京してきた三四郎を淡々と(であるかのように)描く物語。

解説にもあるように、表向きは
日常の出来事をつらつらと綴っているように見せながら
実はそうではないところが肝である、らしい。
確かに、主人公の心の動きと読者の心の動きが
シンクロしているかのような錯覚を覚えたり、
思い入れてしまったり。

といいながらも、
長い時間をかけて読みすぎたので
最初のほうが頭に残っていなかったりして。

当たり前の話ですが、
繊細なものは特に、
一気通貫、
話を忘れないように読みましょう。
そういうことです。

2003年11月18日

mamma pasta

「イタリア食堂 mamma pasta 本厚木店」(2003/11/8)

いわゆるイタメシ屋です。
オリジナルのパスタやディッシュもさることながら
デザート盛り合わせをお薦めしておきます。
ワゴンにのせた6種類以上のケーキ・デザートの中から
3種選んで500円。目の前でサーブしてくれます。
盛り付けが綺麗なので特に女性には嬉しいサービスですが、
男性はもっと早く盛ってほしいと思うかもしれません。

ピザ、パスタ、リゾット、前菜とそれぞれに
充実したメニューを揃えています。
パルメザンチーズの中で作ってサーブしてくれる
チーズリゾットもお薦め。

店内、リゾットワゴンとデザートワゴンが
せわしなく動き回っていますが、
分かるような気がします。

国道246号下り方面、厚木市内。たいまつが燃えているので、分かりやすいでしょう。
厚木市栄町1-7-11
TEL : 046-223-4816
am11:00 - am0:00
Web : http://www.giraud.co.jp/mamma/index.html

2003年11月16日

餃子BAR 三日月堂

「餃子BAR 三日月堂」(2003/11/13)
餃子BAR。ベースは10個/20個で頼める一口餃子(焼き)で、
10種類以上あるソースを+150円(10個あたり)でつけることができます。
もちろんそれ以外に茹で・蒸しもあります。
磯のりソースが個人的にはお薦めです。

餃子以外のメニューもありますが、
やはり餃子を頼むべきでしょう。

ちょこ菜やと同じく、
味噌つきのキャベツがおかわり自由。
肉ばかり食べないで、野菜も食べましょう。
しかし、餃子好きにはたまらないお店ですね。

町田駅東口から北上、マツキヨ横の道を抜けて
突き当たり右折後すぐ左折。
要するに炭○の下。

餃子BAR 三日月堂
194-0013
町田市原町田6-17-19 五十嵐ビル2F
TEL : 042-722-5150
Web : http://www.artgrover.com/
E-mail : info@artgrover.com
日~木 pm5:00 - am0:00
金・土 pm5:00 - am2:00

斜陽

太宰 治 「斜陽」 新潮文庫(2003/11/11)
『…真の革命のためには、もっと美しい滅亡が必要なのだという悲壮な心情を、没落貴族の家庭を舞台に、最後の貴婦人である母、破滅への衝動を持ちながらも“恋と革命のため”生きようとするかず子、麻薬中毒で破滅してゆく直治、戦後に生きる己れ自身を戯画化した流行作家上原の、四人四様の滅びの姿のうちに描く。』
ということです。

皆が滅びていく姿を追う哀しさというのは、
例えばアニメ映画「蛍の光」のようなやり場の無い苛立ちや怒りであって、
受け取るほうとしては精神的にもすごく消耗するし、
そういう暗い面は受け入れたくないという人もいるのだろうけれど、
やっぱり一度は体験しておいたほうがよいのです。
変な言い方だけれど、“免疫”として。
もしくは、“鍛錬”とか“成長”のために。

興味深い点として、
いまではほとんどの人が知っていそうな単語にも注釈が入っているというのがあって、
これは出版された年によるのだと思うけれど、
なかなか面白いと思いました。
でも、これを本当に知らないで読む人がいるとしたら、
海外文学を辞書を引きながら読むのと同じになってしまう気がしますが。

最初の貴族的言葉遣いはとても上品で、
とても軽く読んでいけるのですが、
徐々に難しい話が増えてきます。
がんばってください。

2003年11月15日

落選確実選挙演説

ビートたけし 「落選確実選挙演説」 新潮文庫(2003/11/4)
「日本をダメにした政治家たち。役立たずの『ニッポン改造計画』。いつまできれいごといってるんだよ!オイラもついに堪忍袋の緒がキレた。…」
主に日本の政治や法律・メディアなど
もっと突っ込んで日本人の悪いステレオタイプのような所を
ざっくりと斬って捨てます。
世の中に巣食う悪いものを…という感じでしょうか。

言いたい放題言っているけれど、
言ってることは間違ってなかったり、
たまに間違っているかもしれないけれど、
それは大いなる皮肉だったり。

でもそれよりも、
ビートたけしという人であるからこそ
知っていることや体験することがあって、
実はそれが一番興味深かったりします。

これを読めば日本のどこが悪いのかが
少しは分かるようになると思います。
正論なのか、逆説なのかはともかくとして。

総選挙が始まる前に薦めるべきだったかな?

2003年11月05日

白痴

坂口 安吾 「白痴」 新潮文庫(2003/11/4)
「白痴の女と火炎の中をのがれ、『生きるための、明日の希望がないから』女を捨てていくはりあいもなく、ただ今朝も太陽の光がそそぐだろうかと考える。…」

解説では、坂口安吾はロマンチスト、センチメンタリストなのだと
説明しています。
しかし、この文章を読んでそう思う人というのは、
全ての日本人の中でどれだけいるのでしょうか?

細かい話はおいておくとして、
主に男女関係にスポットをあてた短編7編が
収められています。
戦時中の題材が多いこともあって
非常にすさんでいるというか哀しみにあふれているというか
やるせないものを感じたりするのですが、
どの話も一番最後に主人公の思いが吐露されているので
読んでいる最中に受けた印象がさらに強まるという寸法になっています。

満員電車に揺られながら読むと
余計に荒んだ気持ちになってくるので、
心に余裕のあるときに読むことをお勧めします。

2003年11月03日

2次元(バー)コード

2次元(バー)コードとは、
2cm x 2cm くらいの小さな四角の中に良く分からない
奇妙なドット絵が書かれたもので、
従来のバーコードに置き換わろうとしているものです。

特に最近、いろいろな商品に付き始めていて、
茄子とかゴルフクラブとか、
まあそんなものについています。

バーコードの代わりだけれど、
“バー”ではないので
2次元コードと呼ぶようです。

バーコードよりも入るデータ量が多いので、
これを使った新しいサービスがいろいろと考えられているようで、
先陣を切ってドコモでいよいよサービス開始かと思ったら、
すでに会員カードの代わりに使われていました。
"THE SUIT COMPANY"。

THE SUIT COMPANY http://www.uktsc.com/
Perfect Suit FActory http://www.perfect-s.com/
SUIT DIRECT http://www.suitdirect.net/

これらはいわゆる2 Price Suit Shopなんですが、
(話に関係はありません)
最初のTHE SUIT COMPANYでは
Mobile Membershipなるものを導入しており、
会計のときに従来のメンバーズカードの代わりに
携帯の画面に出した二次元コードを提示するのです。
便利かも。
携帯は常に携帯してるので、
忘れる心配が無いというわけです。
便利ですよね?

ちなみに、正式名称は
QRコードというそうです。

QRコードドットコム http://www.qrcode.com/
開発元のページ。規格とか仕様とか、そういうものに興味がある人じゃないとあまりおもしろくないかも…。でも、写真があるのでどんなものかわかります。