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異邦人

アルバート・カミュ、窪田啓作 訳 「異邦人」 新潮社 新潮文庫(2003/8/6)
『…(前略)、通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、不条理の認識を極度に追及したカミュの代表作。』

なんでしょうかこれは。難しくてわかりません(^^;
ぷつぷつと切れる文章、
難解な主人公の心境・行動…。
でも、考えるみると、確かに一貫性を無視した行動を描くのも
難しいだろうなと思ったりして、
そういう意味で作者はすごいかもしれない。
それとも訳のせいかな?

最近まで、物語っていうものは
「(多くの場合最後にある)何か」に向かって
話が進むものだとばかり思っていたけれど、
よく考えてみればそんなことはないのだ。
日常の描写など、
物事の段階を順に踏んでいるわけではなく、
どこが肝だとか肝でないとか言えない作品も多いってことか。

文学って難しい、と改めて認識。
そして、こういう本も書ければノーベル賞がとれると、
こういうわけですね。

※トリビア:「異邦人」の通算出荷数は新潮文庫中第5位を誇る(!)。

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