白い犬とワルツを
テリー・ケイ、兼武 進 訳 「白い犬とワルツを」 新潮社 新潮文庫(2003/7/31)
映画化されており、思った以上に有名だと思われる作品。
妻を亡くした老人の生き様を描く小説で、
小説といいながら半分ノンフィクションらしい。
(半分ノンフィクションという表現はおかしいのかな?)
不思議な白い犬が登場して
老人の心に安らぎを与えてくれるが、
他の人は最初見ることすらできない…。
悲壮感は全然なくて、でもやっぱり寂しい空気は漂っていて、
しかもそれが読んでて嫌にならないところが秀逸。
日記のところがやや読みづらく
せっかくの雰囲気に水を差すようだけれど、
それ以外は○。
毎日何かに追われる人も、
これを読んで何かを考えさせられてみるといいかも。