親指はなぜ太いのか―直立二足歩行の起原に迫る
島 泰三 「親指はなぜ太いのか―直立二足歩行の起原に迫る」 中公新書(2004/02)
動物、特にサルの手と口は主食によって変化するという説を主張する著者が、
これまで地球上に存在してきたサルの手と口の構造を説明し、
最後に初期人類の主食が何であったかを解き明かす大作。
まさか、人間がそんなものを食べていたとは!
と驚くこと間違いなしです。
最後まで読み進むことができれば。
何せ著者は研究者ですから、
噛み砕いた説明ながらも、論理展開の嵐です。
素人が深く考えながら読むと、
間違いなく途中で挫折してしまうでしょう。
でも、
今この世に生きているサルたちが
何を食べて生きていて、
どんな手の形をしているかを知るだけで
とても面白いと思います。
最初についている手の挿絵だけでも、
相当びっくりさせられます。
好奇心がある方になら、
間違いなくお薦めの本。