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壬生義士伝

浅田 次郎 「壬生義士伝(上・下)」 文春文庫 (2004/1)
架空の新撰組隊長吉村貫一郎について、
大正の時代になってから周囲の人間から伝え聞いたという設定で描かれた物語。

浅田次郎と言う人の小説は大変読みやすいので、
(この本は字も大きめだし)
軽快に読み進められます。
南部藩出身という設定のため
方言がややよみづらいということはあったけれど
大変温かみがあって良いと思います。
物語の最後、
貫一郎の息子嘉一郎が父を語る場面などは、
思わず涙がこぼれてしまいほうなほど、
熱い思いが感じられるようでした。

大河ドラマの影響もあって
新撰組ブームの昨今、
読むのにちょうどいいのではないでしょうか。

人の生き様を感じられる一冊。

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