スキップ
北村 薫 「スキップ」 新潮文庫(2003/10/24)
『昭和40年の初め。わたし一之瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。それは九月、大雨で運動会の後半が中止になった夕方、わたしは家の八畳間で一人、レコードをかけ目を閉じた…
目覚めたのは桜木真理子42歳。夫と17歳の娘がいる高校の国語教師。私はいったいどうなってしまったのか。…』
「ふたり」に次ぐ不思議現象系のお話。
こんなのってありなのか。
これはハッピーエンドなのだろうか。
いろいろ考えてしまうけれど、あくまで小説という枠の中の話。
実際に…ということは有り得ない、はず。
“将来の自分”に順応するのが早すぎると思いながらも
同じ人物なのだから当たり前といえば当たり前で、
そんなことを考え始めたらもう
作者の思惑にまんまとはまっているわけで。
でも、自分ならやっぱり順序良く時を重ねたいかな。
「さあ、みんなで考えよう!」