蜘蛛の糸/杜子春
芥川 龍之介 「蜘蛛の糸/杜子春」 新潮文庫(2003/10/16)
芥川少年文学の粋を集めた一冊。らしい。
とても読みやすく、含蓄ありそうな短編が集まっている。
蜘蛛の糸があまりにも有名な話なので、
それ以外が薄れて見えてしまうかもしれませんが、
全ての話、いいと思います。
個人的には、
「杜子春」と「蜜柑」がお気に入りです。
杜子春は登場人物、
蜜柑は話のよさ、が理由です。
人間の心の美しさ、でしょうか。
言葉にすると恥ずかしいものですが。
一読に値する、“少年文学”です。